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【スマホで読める実験医学】精神疾患とオートファジー異常:プロテオスタシスと脳高次機能
550円
脳の情報処理はシナプス活動を介して行われ,これが新たな記憶の定着,アップデート,およびその消去等を含めた認知機能の基盤となる.近年,シナプスの構成要素であるシナプス局在タンパク質,細胞内小器官,神経伝達物質とその受容体などを,細胞内分解機構であるオートファジーが制御し,シナプスのリモデリングや神経伝達・可塑性に関与することが示されている.本稿では,シナプス機能および記憶,情報処理,認知機能といった高次脳機能におけるオートファジーの役割について最近の知見を紹介し,その制御異常と精神疾患の病態生理との因果関係,および,認知機能異常に至るメカニズムについて議論する.
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