プロトン移動反応
ぷろとんいどうはんのう
プラズマ放電中にH2O蒸気を通してH3O+イオンをつくり,分析したい試料との間でプロトンの移動を起こす反応のこと.一般に,有機分子RをRH+として陽イオン化するのに利用される.プロトン親和力がH3O+イオンより高い物質で,メタン等の低級アルカンを除く揮発性化合物に対しては,プロトン移動反応が起こるためにこの反応でイオン化して質量分析できる.この方法を応用することによって多価にイオン化されたRNAの価数を減らすことができる.(実験医学2010年10月号より)
RNAの時空間的動態をみる
リボヌクレオプロテオミクスによる細胞機能の解明からRNA医薬まで
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