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抗体のヒト化

こうたいのひとか

マウスのモノクローナル抗体は,異種タンパク質なのでそのままでは医薬品としては使用しづらい.そこで,遺伝子工学的手法を用いて必要部分のみを残して他の部分をすべてヒトの抗体タンパク質で置き換えてヒト様抗体につくり変えることを指す.抗体の可変領域は,抗原との結合に関与する相補性決定領域(CDR)と,それらを構造的に支えているフレームワーク領域(FR)によって構成されている.このCDRが必要部分であり,H鎖,L鎖のそれぞれに3個ずつ存在し,抗原に対する親和性と特異性を担っている.(実験医学増刊275より)

分子標的薬開発への新たなる挑戦

有力な分子標的薬の創薬物語と新薬開発動向から次世代創薬テクノロジーまで

岡野栄之,岩坪 威,佐谷秀行/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです