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抗体依存性感染増強

こうたいいぞんせいかんせんぞうきょう

ウイルスなど病原体を中和するはずの抗体が,細胞へのウイルス感染を促進し,かえって症状を悪化させてしまう現象.ウイルス感染で中和活性がない抗体が誘導されると,抗体のFc領域が細胞上のFc受容体に結合し,ウイルスを積極的に細胞に取り込んでしまうことがある.(実験医学2023年6月号より)

呼吸器感染症における粘膜免疫実験医学2023年6月号

ワクチン接種もしくはウイルス感染した際にウイルスに対する中和活性のない抗体ができ,その後ウイルスに自然感染した際に,中和活性のない抗体により細胞へのウイルスの取り込みが増強され,感染が悪化する現象.(実験医学増刊392より)

パンデミック時代の感染症研究

病原体の病原性、多様性、生活環から新型コロナウイルスを取り巻く社会の動きまで

嘉糠洋陸/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです