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拡散強調画像

かくさんきょうちょうがぞう

プロトン(水素原子)のランダムな運動(ブラウン運動)を観察する撮像法.MRI装置では,体内に多量に存在する水分子のプロトンに着目しており,水分子の運動が一定方向に制限される神経線維の束,すなわち白質の観察に適した撮像法である.(実験医学増刊427より)

大規模データ・AIが切り拓く脳神経科学

見えてきた行動、感情、記憶の神経基盤と精神・神経疾患の生物学的なサブタイプ

笠井清登,榎本和生/編

強力な磁場と電波を用いることによって体内の組織を撮影するMRI(磁気共鳴画像法)において,水分子の拡散運動を画像化したもので,脳梗塞や脳腫瘍などの検査で用いられる.これを利用し,一定方向の神経線維を画像化した拡散テンソル画像(diffusion tensor image:DTI)の発展により,大脳白質における神経線維の走行状態などが検出可能となっている.(実験医学2021年6月号より)

精神疾患と脳内炎症実験医学2021年6月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです