痒みと掻破の悪循環
かゆみとそうはのあくじゅんかん
アトピー性皮膚炎の診断に必須の要素として痒みがあり,痒みと掻破の悪循環は疾患増悪機序の重要な要素として知られる.疾患発症過程において痒みが生じ皮膚を引っ掻き壊す掻破行動が起こると,皮膚のバリア破壊が進み,種々の起痒物質・炎症誘発性物質の放出につながる.そのため,さらに痒みが増して掻破をくり返すことで,皮膚炎が増悪していくという悪循環を指す.(実験医学2017年1月号より)
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