養子細胞移植
ようしさいぼういしょく
TILをはじめとする抗腫瘍免疫細胞を体外にとり出して,サイトカイン刺激などの適正環境で培養して増殖・活性化させ,抗腫瘍効果の高い免疫細胞を誘導した後に患者体内に戻す治療法.1980年代に,悪性黒色腫に対してTILを用いた養子細胞移植療法の有効性が報告されて以来,現在までさまざまな臨床応用が行われている.投与T細胞のがん抗原への特異性,生体内での増殖と生存,がん組織への浸潤能,免疫抑制の解除などにより,有効性が左右される.(実験医学2019年12月号より)
腫瘍免疫の効果判定と免疫抵抗性における腫瘍血管実験医学2019年12月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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