例文は審査委員を刺激する可能性のある言い回しが多い.
審査委員の立場になって考えて欲しい.申請者自身が研究計画に『何も問題はない』と宣言した場合,たとえ本当に問題がなくても,審査委員には “本当かな?”“よく確認しなくては”という気持ちが生まれる.一度そのような気持ちをもってしまうと,申請書のよくない点が目につきやすくなる.
読み手を刺激する言い回しを,不必要に,無自覚に使わない.こうした言い回しは,地の文など研究内容以外の,あまり注意を向けていない箇所に含まれることもあるので注意しよう.また,推定や意見ではなく,根拠を示すこと.申請書は意見ではなく,厳密な根拠や事実に基づいて書くべきものである.そのために必要なら参考文献を引用する.
例文では,余計な言葉や大げさな言い方はカットする.なお,『自信がある』 とは主観的な記述.このように書く必要はないし,自信については客観的事実 の積み重ねでアピールする方がよい.