今月は,大切な医療行為の1つ「処方」のコツの特集です.総合医でも専門医でも,研修医でもすべての医師は,多くの薬を覚えるよりも,よく使う絞った薬をきちんと使えるよう習熟することが重要です.この特集で1つでも使いこなせるお手持ちの薬が増えますことを祈っています.
●今回の執筆陣とねらい
総論では吉岡成人先生が,薬剤投与前・投与時・投与後の留意点について簡潔に述べられています.① 本当に今薬剤が必要か? ② 望ましい効果(何を求めて薬剤を投与するのか,治療や改善の指標を何にするか)と望ましくない効果(副作用,交叉作用)が明らかであるか? などを強調されていると考えます.
その後の各論では,救急外来や病棟勤務で研修医が特に頻度高く処方するのではないかと思われる薬剤について,経験豊かな先生方に要領よくまとめていただきました.利尿薬については病態生理を理解していただくように多くのページを割いていただきました.
最後の方に,薬剤師の先生方からもご寄稿いただきました.処方は医師の業務ですが,調剤は薬剤師の業務です.
医師として主に科学者・治療者の立場から診断を的確に行い,病態生理や薬物動態にそった薬剤や投与方法の選択・判断をしていくことが本特集の主眼です.
今回の特集の範囲には入れられませんでしたが,このほかに薬剤を処方することで生じる患者さんの経済的負担や生活の質への影響,あるいは社会全体の資源配分に対する配慮など,医師には患者さんの全人的な視点および社会全体を考える視点も求められていることも付記しておきたいと思います.
医師の仕事は大変やりがいのある,やればやるほど深い仕事なのです.
研修医がよく使う日常薬,特に使い方に迷う薬について,自分自身で根拠をもって処方できるよう,処方の決め方や,迷ったときの考え方,さらに薬剤師の視点からも注意点を解説します.悩ましい処方のコツがわかる!
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第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) | +2000円 | ||
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