薬理学の基本概念と,臨床現場で使用する薬の作用がわかるテキスト.主要な疾患別治療薬のはたらきが豊富な図表で目で見て学べます.章末問題で理解度もチェックでき, 医療系養成校の講義・自習教材に最適!
目次
序
本書使用にあたって
執筆者一覧
総論
第1章 薬の基礎知識
A 医薬品の定義と分類
1 医薬品の定義
2 法律による医薬品の分類
3 製造方法や承認制度などによる医薬品の分類
4 使用目的による医薬品の分類
B 薬が効くしくみ
1 薬物治療の基本的概念
2 薬力学と薬物動態学
3 薬力学(PD)とは
4 薬物動態学(PKとは)
第2章 薬物治療の注意点
A 薬物相互作用
1 薬物動態学的相互作用
2 薬力学的相互作用
B 薬効の個人差
1 新生児・小児への薬物投与
2 小児への薬物投与量の設定
3 高齢者への薬物投与
4 妊婦・授乳婦への薬物投与
5 腎機能・肝機能が低下している患者への薬物投与
C 薬物治療の有益性・安全性
1 用量関連性・非用量関連性の薬物有害反応
2 薬物の用量と作用の関係
3 治療薬物モニタリング(TDM)
D さまざまな有害反応
1 薬物に対するアレルギー反応
2 薬物性肝障害
3 薬物性腎障害
4 変異原性と発がん性
E 妊娠中の投薬:催奇形性と胎児毒性
F 授乳中の投薬
G 薬物の反復投与による影響
1 薬物耐性
2 薬物依存(drug dependence)
H ポリファーマシー
■ 臨床現場と薬物〜その留意点
第3章 くすりと法律・新薬の開発
A 薬と法律
B 処方箋と添付文書
C 薬の開発と臨床試験
1 基礎研究(探索・スクリーニング)
2 非臨床試験
3 臨床試験
4 承認申請・製造販売後調査
D 薬物療法とチーム医療
各論
第4章 感染症治療薬
A 感染症治療薬と適正使用
1 感染症と感染経路
2 感染症治療薬
3 培養検査
4 抗微生物薬の適正使用
B 抗菌薬
1 抗菌薬概論
2 抗菌薬の種類と作用機序
3 時間依存性と濃度依存性
4 PK(薬物動態)とPD(薬力学)の関係性
5 各抗菌薬の特徴
C 抗真菌薬
1 抗真菌薬概論
2 各抗真菌薬の特徴
D 抗ウイルス薬
1 抗ウイルス薬概論
2 抗インフルエンザウイルス薬
3 抗ヘルペスウイルス薬
4 抗HIV薬
5 抗サイトメガロウイルス薬
6 B型肝炎ウイルス薬
7 C型肝炎ウイルス治療薬
E 抗寄生虫薬
1 抗寄生虫薬概論
2 抗原虫薬
3 抗蠕虫薬
F 消毒薬
1 滅菌と消毒
2 各種消毒薬
第5章 抗がん薬
A がん治療とは
B がん薬物療法の目標
C 抗がん薬の理論
D 抗がん薬の種類と特徴
1 細胞障害性抗がん薬
2 分子標的治療薬
3 内分泌療法
4 免疫チェックポイント阻害薬
第6章 免疫治療薬
A 免疫系とは
1 免疫システム
2 免疫に関与する主な細胞とその機能
B 免疫抑制薬
1 代表的な免疫抑制薬
C 免疫増強薬・予防接種薬
1 代表的な免疫増強薬
2 代表的な予防接種薬
第7章 抗炎症薬・鎮痛薬
A 抗アレルギー薬
1 アレルギー反応とは
2 アレルギーの原因となる化学メディエーター
3 抗アレルギー薬の作用機序
B ステロイド性抗炎症薬
1 ステロイド骨格〜糖質および鉱質コルチコイドと性ホルモンの基本構造
2 ステロイドの離脱症状
C 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
1 NSAIDsの作用機序
2 NSAIDsの弱点を補うCOX-2選択的阻害薬
3 アセトアミノフェン〜NSAIDs類似の解熱・鎮痛作用
D 関節リウマチ治療薬
1 関節リウマチ
2 薬物治療
第8章 末梢神経系に作用する薬
A 末梢神経系とは
1 末梢神経系を構成する神経
2 交感神経と副交感神経の機能的役割
3 自律神経の神経伝達物質と受容体
B 交感神経作用薬
1 概要
2 各論
C 副交感神経作用薬
1 概要
2 各論
D 筋弛緩薬・局所麻酔薬
1 筋弛緩薬
2 局所麻酔薬
第9章 中枢神経系に作用する薬
A 中枢神経系とは
1 中枢神経系の構造
2 中枢神経系を構成する主な細胞と機能
B 睡眠薬・抗不安薬
1 睡眠薬
2 抗不安薬
3 ベンゾジアゼピン受容体アゴニストによる常用量依存
4 フルマゼニル
C 抗うつ薬と気分安定薬
1 気分障害とは
2 抗うつ薬
3 気分安定薬(双極性障害の治療薬)
D 抗精神病薬
1 統合失調症
2 抗精神病薬
3 有害作用
E パーキンソン病治療薬
1 パーキンソン病の病態と薬物療法
2 抗パーキンソン病薬
F 認知症(アルツハイマー病)治療薬
1 認知症とは
2 アルツハイマー病治療薬
3 アルツハイマー病の病態を改善する疾患修飾薬の開発
4 BPSDに対する薬物療法
G 抗てんかん薬
1 てんかんの概要
2 臨床で覚えておくべき代表的な抗てんかん薬
3 小児・思春期のてんかん発作
4 血中濃度モニタリングの必要性
5 有害作用
H 麻薬性鎮痛薬
1 痛みとオピオイド
2 オピオイドローテーションとオピオイドレスキュー
3 臨床で覚えておくべき代表的な麻薬性鎮痛薬
4 緩和ケア
5 有害作用
I 全身麻酔薬
1 全身麻酔薬の要素
2 吸入麻酔薬
3 静脈麻酔薬
4 鎮痛薬(オピオイド鎮痛薬,麻薬)
5 筋弛緩薬
J 片頭痛治療薬
1 片頭痛
2 臨床で覚えておくべき代表的な片頭痛の薬物療法(治療と予防)
第10章 循環器系疾患治療薬
A 高血圧治療薬
1 血圧の上がるメカニズム
2 心拍出量(循環血液量)の増加する理由
3 末梢血管抵抗の増加する理由
4 降圧薬を継続して服薬してもらうために
5 降圧薬のメリットと注意点
6 降圧薬の種類と特徴
B 狭心症治療薬
1 心臓の働き
2 狭心症に伴った胸痛
3 狭心症のタイプ
4 心筋梗塞
5 虚血性心疾患に用いられる薬の種類と特徴
C 心不全治療薬
1 心不全についての治療の考え方
2 最近の心不全治療
3 心不全の種類と新しい治療ターゲット
4 心不全治療に用いられる薬の種類と特徴
D 抗不整脈薬
1 不整脈の種類と発症のメカニズム
2 不整脈の治療
3 抗不整脈薬の種類
4 不整脈治療に用いられる薬の種類と特徴
E 利尿薬
1 体液量のバランス
2 利尿薬について
3 尿細管と利尿薬
4 降圧薬としての利尿薬
5 利尿薬の種類と特徴
F 腎不全治療薬
1 腎臓は老化をあらわす臓器
2 慢性腎不全薬
3 腎不全治療薬の種類と特徴
G 脳血管障害治療薬
1 脳血管障害
2 脳血管障害の治療に用いられる薬の種類と特徴
H 血栓症治療薬
1 生理的止血と病的血栓
2 抗血小板薬
3 抗凝固薬
4 血栓溶解薬
I 血液に作用する薬
1 貧血治療薬
2 その他の造血薬
第11章 内分泌系疾患・代謝系疾患治療薬
A 糖尿病治療薬
1 糖尿病とは
2 糖尿病の治療
3 インスリン製剤
4 インスリン分泌を促進する血糖降下薬
5 インスリン分泌を促進しない血糖降下薬
B 脂質異常症治療薬
1 脂質異常症とは
2 脂質異常症の治療
3 LDL-C低下薬
4 TG低下薬
C 甲状腺疾患治療薬
1 甲状腺ホルモンとは
2 甲状腺機能低下症
3 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
D 骨粗鬆症治療薬
1 骨粗鬆症とは
2 骨粗鬆症治療薬
E 高尿酸血症・痛風治療薬
1 高尿酸血症・痛風とは
2 高尿酸血症治療薬
3 痛風発作治療薬
F 視床下部・下垂体ホルモン製剤
1 視床下部・下垂体によるホルモン分泌量の調節
2 視床下部・下垂体ホルモンの分泌異常による疾患
3 視床下部・下垂体前葉ホルモンの分泌異常に対する薬物
4 下垂体後葉ホルモンの分泌異常に対する薬物
第12章 消化器系・呼吸器系・泌尿生殖器系疾患治療薬
A 消化器系疾患治療薬
1 消化性潰瘍の治療薬
2 制吐薬
3 便秘・下痢の治療薬
B 呼吸器系疾患治療薬
1 気管・気管支の収縮・弛緩機構
2 気管支喘息
3 気管支喘息治療薬
4 鎮咳薬
5 去痰薬
C 泌尿生殖器系疾患治療薬
1 排尿における膀胱・尿道の収縮・弛緩機構
2 過活動膀胱治療薬
3 前立腺肥大症治療薬
4 ED治療薬
5 子宮収縮・弛緩薬
第13章 皮膚科用薬・眼科用薬
A 皮膚科用薬
1 皮膚の構造と働き
2 皮膚疾患の種別
3 皮膚疾患と治療薬
4 ステロイド外用薬
B 眼科用薬
1 眼の構造と機能
2 眼科関連疾患と治療薬
第14章 漢方薬
A 漢方医学総論
1 漢方医学の歴史および漢方薬の特徴
2 漢方の診察・診断法と役割
3 医療用漢方製剤と市販の一般用漢方製剤
4 漢方薬の有害作用
5 科学的エビデンスをもちはじめた漢方薬
B 漢方医学各論
1 医療用漢方薬でよく用いられる漢方薬
2 高齢者に用いられる漢方薬
3 がん患者に用いられる漢方薬
4 婦人科疾患による症状を改善する漢方薬
第15章 輸液
1 体内での水分の組成と分布
2 輸液の目的
3 体液のバランス補正のための輸液法
4 栄養補給に用いられる輸液製剤
文献一覧
索引
コラム
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