実験医学 1994年10月号 Vol.12 No.14

シグナル認識と機能ドメンーSH2，SH3，PH

細胞内シグナル伝達機構の研究解明は，まるで隠れていた通訳を表舞台に立たせてその功績をたたえているように思えます．今月は東京大学医科学研究所の竹縄忠臣先生にご企画いただいて多くの通訳の中からSH2，SH3，PHにスポットを当て，特集いたしました．

特集

シグナル認識と機能ドメイン-SH2，SH3，PH

企画／竹縄忠臣

＜序にかえて＞分子認識と機能ドメイン【竹縄忠臣】

pleckstrin相同領域−シグナル伝達分子を生体膜に誘う新規ドメイン【松岡耕二】

CRK蛋白のSH2，SH3領域を介するシグナル伝達【松田道行】

SH2，SH3の高次構造【稲垣冬彦】

Ash／Grb2の機能−広がるその可能性【渡辺和忠】

BCR-ABLのシグナル伝達と白血病【丸　義朗】

インスリン作用とPI3キナーゼ【原　賢太／小谷　圭／米澤一仁／春日雅人】

CURRENT TOPICS

ATPおよびGAGA因子に依存したヌクレオソーム構造の破壊【築山俊夫】

ras p21を介する細胞内情報伝達機構と他の細胞内情報伝達機構との新しい関連【菊池　章】

神経伝達物質放出とsyntaxin【畑　裕】

性決定遺伝子Sry内のCAGリピートの多型性とXY雌性表現【長井光三】

tight junctionの構成蛋白と機能【森　道夫／榎本克彦／鐘　雲／澤田典均】

クローズアップ実験法

AP-PCR法による癌細胞ゲノムDNA異常の検索【河野隆志／滝田順子／岡崎朋子／横田　淳】

注目されるシグナル伝達因子＜蛋白質の特異構造＞

ロイシン・ジッパー−蛋白質をつなぐα-ヘリックス【中島秀典】

アンキリンリピー卜−機能不明な謎のモチーフ【野島　博】

ヘリックス・ループ・ヘリックス蛋白質【鍋島陽一】

REPORT～学会・研究会レポート～

第10回 Annual Meeting on Oncogenes報告【浜口道成】

ラボレポート

命科学のパラダイスを求めて＜Whitehead Institute＞【畠山昌則】

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