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上海での研究と生活―中国・韓国・シンガポールでラボを持って感じたホントのところ

服部素之(復旦大学生命科学学院)
10.18958/6355-00002-0001282-00

科学技術振興機構研究開発戦略センターが発表した「研究開発の俯瞰報告書 主要国の研究開発戦略(2018年)」によると,中国や韓国における政府研究開発費支出額は年々増額しています.Nature Indexをはじめとする論文数・引用数の指標でも中国の台頭は著しく,読者からも中国をはじめとするアジア諸国における研究環境について知りたいという声を多数いただきました.そこで本企画では,中国・韓国・シンガポールにて研究室を主宰されているPI 4名にご執筆をお願いし,その国でラボを主宰したきっかけや環境面のエピソード,日本人がその国で研究することについてのメッセージなどをお寄せいただきました.「科学に国境はないが,科学者には祖国がある」―これは細菌学の祖,ルイ・パスツールが残した言葉です.本企画が,留学や研究室主宰などで海外も視野に環境を考えるにあたって,読者の一助となれば幸いです.(実験医学編集部)

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