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トロンボポエチン–受容体複合体の立体構造に基づく造血機能の調節

Structure of the thrombopoietin-MPL receptor complex guides design of the cytokine variants that bias hematopoiesis
Tsutsumi N, et al:Cell, 186:4189-4203.e22, 2023
堤 尚孝
Naotaka Tsutsumi:Graduate School of Medicine, Dentistry, and Pharmaceutical Sciences, Okayama University(岡山大学学術研究院医歯薬学域)
10.18958/7427-00003-0001366-00

これまでに多数のサイトカイン–サイトカイン受容体複合体の立体構造が解明されてきたが,造血に主要な役割を果たすトロンボポエチン(TPO)のものは受容体であるMPLの難生産性から解析が遅れていた.本研究ではTPOとMPLからなるシグナル複合体の構造からMPLの活性化機構を明らかにし,TPO変異体を用いて複合体の安定性を変化させることでMPLの多様な細胞内シグナルと機能を調節できることを示した.

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