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染色体外DNA:謎に包まれたがんゲノム異常

柴田龍弘
Tatsuhiro Shibata:Laboratory of Molecular Medicine, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo/Division of Cancer Genomics, National Cancer Center Research Institute(東京大学医科学研究所ゲノム医科学分野/国立がん研究センターがんゲノミクス研究分野)
10.18958/7485-00002-0001415-00

最近がん研究分野で注目されている染色体外DNAはがん遺伝子の発現を強力に増強させるとともに,ゲノム多様性の原因としてがんのクローン進化や治療抵抗性を加速している.しかしその実態はまだ謎に包まれており,今後の研究が大きく期待されている.本稿では,染色体外DNAについてこれまでにわかっていること,そして今後どういった方向に研究が進んでいくのかについて紹介する.

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