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昆虫の共生細菌がもつ雄殺し毒素の発見

Male-killing toxin in a bacterial symbiont of Drosophila
Harumoto T & Lemaitre B:Nature, 557 :252-255, 2018
春本敏之
Toshiyuki Harumoto:Global Health Institute, School of Life Sciences, École Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL)(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)
10.18958/6233-00003-0001591-00

昆虫の共生細菌には,宿主の雄のみを殺すものがいる.この利己的な生殖操作は雄殺しとよばれるが,細菌に由来すると考えられる原因分子は同定されていなかった.今回われわれは,ショウジョウバエの共生細菌スピロプラズマが産生する雄殺し毒素を同定し,生殖操作の分子機構の理解と応用利用にむけて先鞭をつけた.

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