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老化による制御

Adipose tissue dysfunction with aging and cellular senescence
池上龍太郎,清水逸平,吉田陽子,南野 徹
Ryutaro Ikegami1)/Ippei Shimizu1)2)/Yohko Yoshida1)2)/Tohru Minamino1):Department of Cardiovascular Biology and Medicine1)/Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences2)(新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学1)/新潟大学大学院医歯学総合研究科先進老化制御学講座2)
10.18958/6233-00001-0001588-00

加齢や肥満に伴い体内の脂肪は質的・量的変容を示し,メタボリックシンドロームや糖尿病を発症する基盤が形成される.高齢者や肥満者の脂肪組織には老化細胞が蓄積し,脂肪が機能不全に陥る主要なメカニズムを担うことが明らかとなってきた.細胞老化の抑制,および老化細胞の除去を標的としたアプローチは,加齢や肥満に伴う脂肪機能不全を抑制し,全身の代謝障害に対する新しい治療法となる可能性がある.

慢性炎症,細胞老化,SASP,p53,セマフォリン3E,senolysis

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