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褐色・ベージュ脂肪細胞による新たな代謝制御機構

The novel metabolic regulation of brown and beige fat
田島一樹,梶村真吾
Kazuki Tajima /Shingo Kajimura:UCSF Diabetes Center and Department of Cell and Tissue Biology, University of California, San Francisco(カリフォルニア大学サンフランシスコ校糖尿病センター)
10.18958/6233-00001-0001582-00

多くの哺乳類でみられる,代謝活性のある褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞は,ヒトにも存在し,全身のエネルギー代謝を制御していることが近年の研究で明らかになってきた.ベージュ脂肪細胞を誘導する,いわゆる“白色脂肪の褐色化(Browning)”を促進することにより,肥満の抑制,全身の糖・脂質代謝の改善が期待できる.本稿では,褐色・ベージュ脂肪細胞の新たな代謝制御機構として,UCP1非依存的な熱産生機構および線維化抑制機構を中心に概説する.

褐色脂肪細胞,ベージュ脂肪細胞,非ふるえ熱産生,線維化

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