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ヒト大腸がん幹細胞は細胞外マトリクスとの相互作用によって休眠状態を調節する

Cell-matrix interface regulates dormancy in human colon cancer stem cells
Ohta Y, et al:Nature, 608:784-794, 2022
太田悠木,佐藤俊朗
Yuki Ohta/Toshiro Sato:Department of Organoid Medicine, Sakaguchi Laboratory, Keio University School of Medicine〔慶應義塾大学医学部坂口光洋記念講座(オルガノイド医学)〕
10.18958/7175-00003-0000321-00

化学療法に耐性のある「がん幹細胞」の存在はがん再発の原因になると考えられてきたが,その詳細は謎であった.われわれはヒト大腸がん幹細胞の組織内動態を観察する技術を開発し,休眠状態にあるがん幹細胞が化学療法耐性と治療後再発の原因となることを実証した.さらに,細胞-基底膜間の接着シグナルが,がん幹細胞の休眠と増殖のスイッチを司ることを明らかにした.

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