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昆虫の体温調節行動を司る因子

Molecular mechanism of behavioral thermoregulation in insects
水藤拓人,長尾耕治郎,梅田眞郷
Takuto Suito1)/Kohjiro Nagao2)/Masato Umeda3)4):Division of cell signaling, National Institute for Physiological Sciences1)/Department of Biophysical Chemistry, Kyoto Pharmaceutical University2)/ Research Institute for Mechanobiology, Doshisha University3)/HOLO BIO Co., Ltd.4)(生理学研究所細胞生理研究部門1)/京都薬科大学薬品物理化学分野2)/同志社大学研究開発推進機構メカノバイオロジー研究センター3)/ホロバイオ株式会社4)
10.18958/7175-00001-0000315-00

昆虫は変温動物であるが,行動性体温調節を用いて最適な温度へ自ら移動することによって,積極的に体温を制御し生体恒常性を維持する.行動遺伝学と分子生物学の接点に豊富な知見が蓄積されている昆虫を用いて体温調節がどのように制御されるのかを知ることにより,動物における体温調節行動のメカニズムに迫ることができると考えられる.本稿では主にショウジョウバエをモデルとした昆虫の体温調節行動を司る因子について,われわれの進めてきた研究を含む最近の知見を紹介する.

ショウジョウバエ,行動性体温調節,温度受容体,不飽和脂肪酸,エネルギー代謝

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