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【スマホで読める実験医学】食欲を抑制する脳内メカニズム
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食欲を抑制する脳内メカニズム
Neuronal mechanism to regulate appetite
Chitoku Toda：Department of Veterinary Medicine, Hokkaido University1）/Faculty of Life Science, Kumamoto University2）（北海道大学大学院獣医学研究院1）/熊本大学生命科学研究部2））
10.18958/7175-00001-0000312-00
食事は生命維持に最も重要な本能行動の1つである．食欲の増加または減少には，視床下部弓状核にある2種類の神経細胞が必須の役割を果たすことが，主に遺伝子組換えマウスの実験によって報告されてきた．近年はオプトジェネティクスなど神経科学の実験技術が発展し，食欲の調節には視床下部と他の脳部位との連絡や，視床下部のなかでも弓状核以外の神経細胞が重要であることがわかってきた．本稿では，食欲の研究が実験技術とともに変わっていく様子を概説し，食欲を抑制する神経に関する最新の知見について紹介する．
満腹感，食欲低下，視床下部，末梢ホルモン
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