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【スマホで読める実験医学】代謝の能動的制御:冬眠と日内休眠
550円
哺乳類は冬季や飢餓などの危機的状況に直面すると,能動的に代謝を制御し酸素や栄養分の消費量を低下させ,結果として低体温を呈する種が存在する.このような低代謝状態を休眠とよび,数カ月に及ぶ休眠を「冬眠」,数時間の休眠を「日内休眠」とよぶ.休眠の制御は体温との密接な関連から中枢性の制御機構が想定されているが全貌は解明されていない.また,末梢組織が正常時よりも少ない代謝で傷害を受けずに生存できる原理もわかっていない.休眠の原理解明に必要な技術として,①任意のタイミングにおける休眠誘導,②遺伝子改変が可能な休眠モデル動物,③休眠タイミングの正確な推定があげられる.
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