スマホで読める実験医学
550円

ヒト特有NOTCH2NL遺伝子はヒストンH3.3G34R変異による小児脳腫瘍の形成に重要である

Dissecting the impact of regional identity and the oncogenic role of human-specific NOTCH2NL in an hESC model of H3.3G34R-mutant glioma
Funato K, et al: Cell Stem Cell, 28:894-905.e7, 2021
船戸洸佑,Viviane Tabar
Kosuke Funato /Viviane Tabar:Department of Neurosurgery, Memorial Sloan Kettering Cancer Center(スローンケタリング記念がんセンター 脳神経外科)
10.18958/6845-00003-0000770-00

ヒストンH3.3G34R/V変異をもつ小児脳腫瘍は,その低い生存率にもかかわらず,研究が遅れていた.本研究ではバイオインフォマティクスと,ヒト多能性幹細胞(ES細胞)由来の腫瘍モデルを組合わせることで,腫瘍の起源細胞を特定し,ヒトに特有のNOTCH2NL遺伝子が,H3.3G34R変異の下流でがん化にかかわっていることを明らかにした.

この記事は有料記事です

(残り約5,300文字)

  • 【スマホで読める実験医学】ヒト特有NOTCH2NL遺伝子はヒストンH3.3G34R変異による小児脳腫瘍の形成に重要である
    550円

関連書籍

実験医学2021年7月号 Vol.39 No.11

新オミクス技術で見えたがん代謝の新経路

第二のワールブルグ効果、腸内細菌・細胞老化とのかかわり

  • 中山敬一/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)