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がん研究を進化させる質量分析オミクステクノロジー

Omics technologies using mass spectrometry for studies on cancer
松本雅記,馬場健史
Masaki Matsumoto1)/Takeshi Bamba2):Department of Omics and Systems Biology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences1)/Division of Metabolomics, Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University2))(新潟大学大学院医歯学総合研究科オミクス生物学分野1)/九州大学生体防御医学研究所メタボロミクス分野2)
10.18958/6845-00001-0000763-00

がん特有の代謝状態を生み出すしくみやその意義・特徴の理解を進めるためには,代謝にかかわる多種多様な酵素や代謝物の包括的な解析が必要である.質量分析計を用いたプロテオミクスやメタボロミクスの手法は代謝ネットワークを定量的に俯瞰することを可能にする.近年では,質量分析計の高性能化や新たな分析モードの開発によって,より高感度でハイスループットな解析も可能になりつつある.本稿では質量分析計を用いたオミクス解析技術についてこれまでの開発の経緯から最新動向まで解説する.

プロテオーム,メタボローム,MRM,iMPAQT

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