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腸内細菌の代謝嗜好性変化が規定する細菌競合メカニズムの解明

Dietary L-serine confers a competitive fitness advantage to Enterobacteriaceae in the inflamed gut
Kitamoto S, et al:Nat Microbiol, 5:116-125, 2020
北本 祥,鎌田信彦
Sho Kitamoto/Nobuhiko Kamada:Department of Internal Medicine, University of Michigan Medical School(ミシガン大学医学部消化器内科)
10.18958/6543-00003-0000890-00

病原性大腸菌が炎症腸管へ適応し増殖するメカニズムに関しての詳細はいまだ不明な点が多く,解決すべき課題となっている.われわれは腸管接着性侵入性大腸菌(Adhesive-Invasive E. coli)が炎症環境に適応するため,自らの代謝嗜好性を糖代謝からアミノ酸代謝(セリン代謝)にシフトさせることで,炎症腸管で競合菌との栄養競合に打ち勝ち増殖優位性を獲得している事を明らかにした.

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