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やさしい基礎生物学

南雲　保／編，今井一志，大島海一，鈴木秀和，田中次郎／著

2011年03月15日発行
B5判
197ページ
ISBN 978-4-7581-2020-3

3,190円（本体2,900円＋税）
在庫：なし

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楽しく学べるオールカラー！生物学のエッセンスを厳選し，高校レベルから丁寧に解説．わかりやすいイラストと，見て納得の写真をふんだんに盛り込みました．大学１〜２年生の基礎固めに最適の教科書です！

■目次詳細を表示する

第1部：生命体の構造と働き

1章　細胞の構造と生命誕生

1.1 生命の最小単位-細胞の構造と機能

細胞の発見と顕微鏡
原核細胞と真核細胞
現代の顕微鏡観察法
細胞の基本構造

1.2 生物の誕生と多様化，多細胞生物の出現

生物の誕生
生物界の体系
単細胞生物から多細胞生物へ

1.3 細胞間結合

細胞同士の接着構造
細胞と細胞外基質との接着

2章　生命体を構成する物質

2.1 生体を作る高分子

2.2 アミノ酸とタンパク質

アミノ酸
タンパク質
タンパク質の分解とアミノ酸の代謝

2.3 糖質（炭水化物）

構造
分類
糖質の結合
糖質の代謝
他の物質への結合

2.4 脂質

構造
種類
脂質の代謝

2.5 核酸

構造と種類
核酸の代謝

3章　遺伝子の構造と機能

3.1 DNAの構造とセントラルドグマ

DNAの結合
セントラルドグマ

3.2 細胞分裂に備えてDNAを複製する

半保存的複製
複製フォーク

3.3 遺伝子を転写してRNAが作られる

遺伝子の転写制御
エピジェネティックな制御
RNA

3.4 RNAを翻訳してタンパク質を作る

遺伝子の翻訳
翻訳後修飾

3.5 原核細胞の場合

4章　生体とエネルギー

4.1 酵素が代謝を支える

種類
機能とその調節

4.2 ATPは代謝に必要なエネルギーを供給する

4.3 解糖系

4.4 トリカルボン酸回路

4.5 電子伝達系

4.6 ATPを作るために，血糖値を調節する

5章　光合成と窒素同化

5.1 光合成はすべての生命体のエネルギー源

太陽エネルギーの獲得
光合成と環境
光合成と葉緑体

5.2 光合成の機構

チラコイド膜での反応
ストロマでの反応

5.3 光合成と植物の進化

陸上への進出
C4植物とCAM植物

5.4 窒素同化の機構

第2部：生命体の連続性

6章　細胞の分裂・情報伝達・がん化

6.1 生命を支える細胞分裂

細胞分裂の意義
体細胞分裂の仕組み
減数分裂の仕組み

6.2 細胞の分化と細胞間の情報交換

細胞の分化と生物の多様性
細胞の情報交換

6.3 細胞社会の崩壊

がんとは
がん発生の仕組み
がん抑制遺伝子とDNA修復
がんの原因

7章　生命体の受精と成長

7.1 生殖の仕組み

無性生殖と有性生殖
有性生殖では配偶子を作る

7.2 初期発生―受精から体ができるまで

受精
発生の過程

7.3 アポトーシスと個体の老化

アポトーシスとネクローシス
アポトーシスの誘導機構
個体の老化

第3部：生命体の反応と調節律

8章　多細胞生物の自己維持機構

8.1 個体の自己維持

単細胞生物の自己維持
多細胞生物の自己維持

8.2 細胞間情報伝達システム

分泌型の情報伝達システム
神経系の情報伝達システム
ヒトの神経系

8.3 生体維持機構

外部環境と内部環境
恒常性（ホメオスタシス）

8.4 生体防衛機構

皮膚と粘膜
免疫系

9章　遺伝の仕組みと遺伝病

9.1 遺伝の基本的な仕組み

メンデルの実験
メンデルの解釈
メンデルが見い出した遺伝の法則と現在の理解
メンデル法則の再発見

9.2 性と遺伝

モーガンの実験1
モーガンの解釈1

9.3 連鎖と独立

エンドウの実験のおさらい
モーガンの実験2
モーガンの解釈2
組換え価と遺伝子間の距離

9.4 ヒトの遺伝病

遺伝病の原因
常染色体遺伝の遺伝病
伴性遺伝病
遺伝性染色体異常
遺伝子診断の功罪

第4部：生命体と環境

10章　生物と環境が作る生態系

10.1 生物と環境は相互作用する

地球上の生物分布
生態系―非生物的環境と生物的環境の関係
種間関係―異なる種にはいろいろな関係がある
種内関係―同じ種の中でも多くの関係がある

10.2 個体群は成長するし衰退もする

個体群密度
生命表と生存曲線
年齢ピラミッド

10.3 生態系の中で物質は循環し，エネルギーは流れる

生態系（エコシステム）の構成
食物連鎖は複雑に絡み合う
炭素の循環
窒素の循環
リンの循環

10.4 環境問題は身近である

森林の減少と砂漠化
酸性雨
温室効果ガスによる地球温暖化
水質汚濁
オゾン層の破壊
重金属と農薬の生物濃縮
環境ホルモン
生物多様性

10.5 動物の行動

11章　生物の進化と多様性

11.1 生物の誕生と進化の歴史

生物は何もないところから生まれない
最初の生命はどのように生まれたのか
生物は38億年も進化し続けている

11.2 進化の仕組みと証拠

進化を考えるに至るまで
進化の原動力
進化を確かめる

11.3 生き物を系統立てて分類する

系統分類学の基本的な考え方
5界説
植物界と動物界の系統分類

12章　生命科学技術と社会

12.1 臨床研究・疫学研究と生命倫理

臨床研究
疫学研究

12.2 動物実験の倫理

12.3 遺伝子組換え作物

12.4 遺伝子組換え動物

12.5 動物クローン技術

12.6 幹細胞と再生医療

コラム

核と細胞質
マーグリスの共生説―細胞小器官の真核細胞内共生による進化
生物学の常識を覆す生き物
コレステロールの働き
DNA・遺伝子・ゲノムの違いって？
DNAの損傷と修復
「呼吸」には2つの意味がある
無性生殖VS有性生殖
100種類以上の性をもつ生き物
実験の成否は材料で決まる
遺伝の染色体説の提唱者
動物の環境への適応
縞状鉄鉱床とストロマトライト
ラマルクの進化説
個体発生は系統発生を繰り返す
ゲノムの数による分類

たしかに「やさしい」。このレベルの本も大切である。（私大理系学部）
イラストがカラーで見やすいです。　学生も聞くだけではなく、視覚も利用して、効率良く学べると思います。（私大薬学部）
生物学のことが基礎から説明されていて、またイラストが多いので、高校で生物を選択していなくても理解できて、すごくわかりやすい本です。（医療系専門学校）
読み易く、平易な解説で「生物」を未履修の学生にも対応可能な教科書です。（公立大学医学部）
当校のカリキュラムには生物学はなく、解剖・生理・生化学・微生物学等で学んでいます。高校の生物学の復習に入学前に事前課題として勉強してもらう教材を探していたので参考にしたいと思います。（看護専門学校）
確かに内容は高校の生物相当と思いますが、生物を受講していない大学生には良書と思います。（私大獣医学部）

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【本書名】やさしい基礎生物学
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