企画/武川睦寛(東京大学医科学研究所)
環境ストレス刺激に対する生体応答は,生命が外部環境の変化に適応して恒常性を維持するうえで必須の根源的生命機能であり,その破綻ががんや神経変性疾患などの疾病にも深く関与する.近年,タンパク質や核酸などの生体分子が細胞内で液-液相分離を介して集合し,さまざまな非膜オルガネラを形成することが見出されるとともに,これら多彩な液-液相分離体が,遺伝子発現,シグナル伝達,細胞死,オートファジーなどの制御を介して,生体のストレス応答にも重要な役割を果たしていることが明らかにされてきた.本特集では,液-液相分離体を介した生体ストレス応答に関する最新の知見と研究の動向について紹介する.(企画者より)
※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.