編集/濵﨑洋子(京都大学iPS細胞研究所)
高齢者が特にハイリスクとなったCOVID-19のパンデミックを機に,ヒト免疫の加齢変化(老化)の実態およびメカニズムの理解とその克服に,さらに大きな期待が集まっています.メカニズムの証明と介入実験が可能なマウスモデル,近年急速な発展を遂げたオミックス解析技術と細胞・遺伝子工学を用いたヒト免疫細胞の解析・機能制御法,両方の強みを生かし,加齢関連疾患の克服に向けて免疫老化研究のさらなる発展が期待されます.炎症老化(inflammaging)のトピックは昨年の本誌特集にゆずり,今回は,獲得免疫の老化の話題を中心に,第一線の先生方にご執筆をお願いさせていただきました.(編者より)
編集/田中 実(田辺三菱製薬株式会社)
アンドラッガブル標的を制御しうる新規モダリティとして近接誘導創薬に注目が集まっています.本特集では,そのなかでも最近特に注目されている分子糊に焦点を当てました.本概念の普及には,CRBNおよびDCAF15における本邦初の優れた研究成果に起因する部分が大きいことを読者に感じとっていただくとともに,本技術の意義と発展性,さらには創薬実装における課題について論じたいと考えています.(編者より)
※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.