鉄は生命活動に必要な因子である一方,その過剰は細胞毒性を有します.2012 年に鉄依存性の新たな細胞死の形態としてフェロトーシスが発見され,鉄毒性の明確なアウトカムが明らかとなりました.フェロトーシスでは,鉄毒性とレドックス制御のバランスの崩れにより膜の脂質過酸化が進行し,これが細胞死を引き起こします.このプロセスは,組織傷害や老化関連疾患,がんなどの病態に関与しており,これらの疾患の治療標的として注目されています.本特集では,鉄代謝とフェロトーシスのメカニズムを深く理解し,これらの疾患に対する新たな治療法の開発に繋がる可能性を探ります.(編者より)
編集/清田 純(理化学研究所),山本拓也(医薬基盤・健康・栄養研究所/ 大阪大学)
フローサイトメトリーはその基本測定原理がスペクトル型へと移行することにより,歴史的転換点を迎えている.本特集は,スペクトル型とは何なのか? そのメリットは? 何が新しくできるようになるのか? などを中心にフローサイトメトリーで起こっている革命的転換について解説する.(編者より)
※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.