次号予告実験医学増刊号

次号 実験医学増刊 Vol.43 No.7(2025年4月18日発行予定)

生体内外をつなぐ動的な臓器 皮膚 健康と疾患のサイエンス

編集/椛島健治(京都大学大学院医学研究科)

近年,皮膚科領域の治療薬が相次いで登場していますが,その効果には個人差があり,皮膚科学の基礎研究の重要性が一層高まっています.他方,皮膚は老化や美容の分野からも注目を集め,興味の裾野が広がっています.そこで本増刊号は,基礎研究の観点を中心に皮膚科学の現在地を紹介し,今後の研究の方向性を示すような,皮膚科学にかかわる研究者必携の一冊となることをめざして企画しました.

  • 序【椛島健治】
  • 概論【椛島健治】

第1章 皮膚の恒常性維持と破綻

  • 1. 皮膚の進化【高橋健造】
  • 2. 皮膚免疫【本田哲也】
  • 3. 皮膚バリア(TJなど上皮も含めて)【天谷雅行】
  • 4. マイクロバイオーム【松岡悠美】
  • 5. メラノサイト【福田光則】
  • 6. 細胞外マトリクス【中邨智之】
  • 7. 脂質による皮膚バリア【木原章雄】
  • 8. 感覚(TRPチャネル)【富永真琴】
  • 9. 痛み・かゆみ【津田 誠】
  • 10. メカノストレス・創傷治癒【小川 令】

第2章 皮膚疾患とそのメカニズム

  • 1. アトピー【中島沙恵子】
  • 2. 乾癬【渡邉 玲】
  • 3. 強皮症・皮膚膠原病【桑名正隆】
  • 4. 皮膚がん(メラノーマを中心に)【石田雄大】
  • 5. 薬疹【阿部理一郎】
  • 6. 自己炎症性症候群【神戸直智】

第3章 皮膚幹細胞と再生・老化

  • 1. 皮膚老化と幹細胞(表皮・間葉系)【佐田亜衣子】
  • 2. 皮膚老化と血管【豊島文子】
  • 3. 皮膚老化とケラチノサイト【Knut Woltjen】
  • 4. 三次元皮膚モデルと表皮シート【難波大輔】
  • 5. 毛包の発生・恒常性維持【藤原裕展】

第4章 大規模解析・テクノロジー―病態解明から治療・診断まで

  • 1. ゲノミクス【寺尾知可史】
  • 2. バイオバンクと皮膚疾患のマルチオミクス【川崎 洋】
  • 3. 二光子イメージング【江川形平】
  • 4. 数理皮膚医学【李 聖林】
  • 5. 皮膚の遺伝子診断【久保亮治】
  • 6. 皮膚画像データベース【藤本 学】
  • 7. 皮膚再生誘導医学【玉井克人】
  • 8. 皮膚領域の創薬動向【大塚篤司】
  • ※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.

今後のラインナップ
増刊号 Vol.43 No.7(2025-04-18発行予定)
生体内外をつなぐ動的な臓器 皮膚 健康と疾患のサイエンス
2025年5月号 Vol.43 No.8(2025-04-18発行予定)
【特集1】がん免疫サイクルをアップデートせよ(仮)/【特集2】1細胞RNA-seqの高速化と簡便化(仮)
2025年6月号 Vol.43 No.9(2025-05-20発行予定)
【特集1】鉄代謝とフェロトーシス(仮)/【特集2】フローサイトメトリー革命(仮)
増刊号 Vol.43 No.10(2025-06-05発行予定)
脳と末梢をつなぐグリア細胞と疾患(仮)
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