身近な薬が「どうして効くのか」を基本から丁寧に解説した,新しい薬理学の教科書が登場です.カラーイラストで作用機序がよく解り,記憶に残ります.医療系大学で初めて薬理学を学ぶ方に最適な一冊です.
目次
1章 薬理学総論
1 薬理学の基本
2 薬はどのように作用するのか:受容体作用薬を例にして
3 薬の濃度と薬の作用
- 薬の濃度と作用の強さの関係
- 体内における薬の動きと変化
2章 自律神経系に作用する薬
1 神経系の構造と機能
2 自律神経系とは
- 交感神経系とは
- 副交感神経系とは
- 自律神経支配の特徴
- 自律神経系による臓器機能の調節
3 交感神経系と薬
- ノルアドレナリンの合成,貯蔵,放出,代謝
- アドレナリン受容体(アドレナリン作動性受容体)
- 交感神経系に作用する薬
4 副交感神経系と薬
- アセチルコリンの合成,貯蔵,放出,代謝
- アセチルコリン受容体(コリン作動性受容体)
- 副交感神経系に作用する薬
3章 体性神経系に作用する薬
1 局所麻酔薬
- 局所麻酔薬とは
- 局所麻酔薬の歴史
- 局所麻酔薬の化学
- 局所麻酔薬の作用機序
- 局所麻酔薬と血管収縮薬の併用
- 局所麻酔薬の臨床応用
- 局所麻酔薬の副作用
- 局所麻酔薬各論
2 神経筋遮断薬
4章 中枢神経系に作用する薬
1 中枢神経系とは
- 中枢神経系の構造と機能
- 中枢神経系に関する私たちの理解
2 中枢神経系の生理活性物質(神経伝達物質・神経調節物質)
3 中枢神経系に作用する薬の分類
4 統合失調症の治療薬(抗精神病薬)
- 統合失調症とは
- 定型抗精神病薬
- 非定型抗精神病薬
- その他の抗精神病薬
5 気分障害の治療に用いられる薬
6 睡眠薬
7 抗不安薬
- 不安障害とは
- 不安障害の治療薬
- 抗てんかん薬
- てんかんとは
- 発作の型と治療薬の選択
- 抗てんかん薬
- 新しい抗てんかん薬
9 抗パーキンソン病薬
- パーキンソン病とは
- パーキンソン病(症候群)の治療
- 治療薬の分類と作用機序
10 全身麻酔薬
- 麻酔の深度と全身の状態
- 麻酔薬の作用機序
- 吸入麻酔薬
- 静脈麻酔薬
11 鎮痛薬
5章 循環系に作用する薬
1 心臓の構造と機能
- 心臓の構造
- 心臓の収縮
- 心臓の神経支配とその影響
- 心筋の収縮とCa2+
2 血管系の構造と機能
3 心不全治療薬
4 不整脈
5 虚血性心疾患
- 狭心症とは
- 抗狭心症薬
- 高血圧症
- 高血圧症とは
- 抗高血圧薬
6章 消化器系に作用する薬
1 消化器系の機能調節
2 胃・腸の疾患と治療薬
- 健胃・消化薬
- 消化性潰瘍治療薬
- 制吐薬
- 腸に作用する薬
3 肝臓・胆嚢・膵臓の疾患と治療薬
4 その他の治療薬
7章 呼吸器系に作用する薬物
1 呼吸の調節機構
2 気道の生体防御機構
3 呼吸興奮薬
- 呼吸中枢を直接興奮させる薬
- 末梢化学受容器を刺激する薬
4 鎮咳薬
5 去痰薬
6 気管支喘息治療薬
- 気管支喘息の病態と治療方針
- エアゾール剤の開発
- 気管支喘息治療薬各論
8章 利尿薬と泌尿・生殖器系に作用する薬
1 腎臓の機能
- 体内の水・電解質
- 尿の生成
- 尿の生成を調節するホルモン
2 利尿薬
3 泌尿・生殖器作用薬
- 膀胱・尿道機能障害治療薬
- 前立腺肥大症治療薬
- 子宮作用薬
- 勃起障害治療薬
9章 血液に作用する薬
1 止血のメカニズム
2 血栓溶解のメカニズム
3 血液凝固系または線溶系の異常に用いられる薬
4 貧血とその治療に用いられる薬
- 貧血とは
- 貧血の種類と治療薬
- その他の血球減少をきたす疾患
10章 代謝性疾患とその治療薬
1 糖尿病
- 糖尿病とは
- インスリンのグルコース取り込み作用とインスリン抵抗性
- 糖尿病治療薬
2 脂質異常症
3 痛風・高尿酸血症
4 骨粗鬆症
11章 抗炎症薬・抗リウマチ薬・抗アレルギー薬
1 炎症と抗炎症薬
2 抗炎症薬
- ステロイド性抗炎症薬(副腎皮質ステロイド薬)
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 解熱鎮痛薬
3 抗リウマチ薬
- 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)とは
- 関節リウマチ治療薬
4 抗アレルギー薬
12章 化学療法薬
1 抗感染症薬概論
- 感染症とは
- 病原体
- 細菌の特徴
- MCI と抗菌スペクトル
- 耐性菌
2 抗菌薬―作用機序に基づく分類と特徴
- 細胞壁合成の阻害
- タンパク質合成の阻害
- 核酸合成の抑制
- 細胞膜の機能障害
- 葉酸生合成の阻害
3 その他の抗感染症薬
4 抗癌薬
- 癌とは
- 抗癌薬と癌治療
- アルキル化薬
- 代謝拮抗薬
- 抗癌性抗生物質
- 微小管阻害薬
- ホルモン類
- 白金製剤
- トポイソメラーゼ阻害薬
- 分子標的治療薬
- その他の抗癌薬
付録― 薬の一般名⇔商品名 対応表
- 分かりやすいだけでなく、専門の人が見ても納得できる説明になっており、薬理の入門書としてとてもよいと感じました。(大学研究職員)
- 医学部で講師をしています。講義の資料作成の参考にしようと思い購入しました。講義で使用できそうな解り易い図が多いと思います。(大学研究職員)
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- 【本書名】はじめの一歩のイラスト薬理学
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(2021年8月23日)
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