細胞周期研究は,癌研究やシグナル伝達研究など近接した分野だけでなく,より高次な方向や分子機能構造レベルにも発展して行く分野であろう.本書は,この様な多様性を持った細胞周期研究をわかりやすく紹介する.
目次
第1章 細胞周期研究の歴史と展開
1 サイクリンの発見【Tim Hunt(訳:小林英紀)】
2 分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)の細胞周期遺伝学における黎明期【Peter A. Fantes(訳:野島 博)】
3 細胞分裂のメカニズム【酒井彦一】
4 哺乳類体細胞の増殖機構の研究とRCC1遺伝子【西本毅治】
5 細胞周期研究における酵母の役割【松本邦弘】
第2章 cdc2,プロテインキナーゼ
1 cdc2キナーゼと新しい関連蛋白cdk2キナーゼ【杉本勝則】
2 卵成熟におけるMPFの形成,活性化,作用,消失機構【山下正兼/長濱嘉孝】
3 哺乳類細胞のcdc2キナーゼによるG2/M期の制御【安田秀世】
4 cdc2/サイクリンとDNA複製開始の誘導【釣本敏樹】
5 MAPキナーゼの活性化と機能【後藤由季子/西田栄介】
6 プロテインキナーゼCと細胞周期制御−情報伝達と細胞周期制御の接点【登田 隆】
第3章 サイクリン
1 細胞周期におけるサイクリンの調節機能【小林英紀】
2 サイクリンのリン酸化【泉 哲郎】
3 癌化の標的としてのサイクリン【本倉 徹】
4 哺乳類G1サイクリンとマクロファージ増殖因子CSF-1【松七五三 仁】
第4章 ホスファターゼ
1 cdc25によるcdc2キナーゼの制御【熊谷彰子】
2 細胞周期を制御するプロテインホスファターゼ【山野博之/木下典行】
第5章 細胞周期と癌遺伝子・癌抑制遺伝子
1 核内癌遺伝子−癌抑制遺伝子産物と細胞周期【田矢洋一】
2 癌抑制遺伝子産物としてのRB蛋白質の機能【秋山 徹】
3 ras GTP結合蛋白質と相互作用する蛋白質群【田中一馬/東江昭夫】
4 c-mos産物の発現制御と機能【佐方功幸】
5 Makキナーゼと減数分裂制御【渋谷正史/神野厚志/田中啓二】
第6章 各ステージの現象と制御
1 S期開始を制御する遺伝子【関口 猛】
2 ゲノム倍数性維持のメカニズムと特異的阻害剤による細胞の倍数化【吉田 稔/別府輝彦】
3 カルシウムイオンと細胞周期の制御【大矢禎一】
4 分裂酵母における体細胞分裂から減数分裂への制御【下田 親】
5 試験管内反応としての細胞周期制御【升田裕久】
第7章 染色体と細胞周期
1 Spi1 GTPase:有糸分裂開始の制御スイッチ【松本智裕】
2 染色体凝縮とDNAトポイソメラーゼⅡ【足立康久】
3 細胞周期におけるヒストンの可逆的リン酸化とその機能【網代廣三】
4 細胞周期における染色体構築のダイナミクス【平岡 泰】
購入方法・送料について
本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.
- 【本書名】実験医学増刊:細胞周期の制御とメカニズム
- 【出版社名】羊土社
お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.
羊土社HPでのご注文について
本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.
分類 |
項目 |
費用 |
国内 |
消費税 |
+407円 |
送料 |
+500円 |
手数料(代引きのみ) |
+300円 |
海外 |
航空便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1100円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+1410円 |
第2地帯(ヨーロッパ) |
+1410円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+1850円 |
EMS便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1820円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+2540円 |
第2地帯(ヨーロッパ) |
+2800円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+3420円 |
※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.
海外からのご注文は、日本郵便株式会社の国際郵便取扱の状況を鑑みて、現在発送を原則停止しております。
(2021年8月23日)
法人向け 購入のお問い合わせ
法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。