実験医学 1998年4月号 Vol.16 No.6

ヒストンと転写制御

中谷喜洋／企画

1998年03月20日発行
B5判
89ページ
ISBN 978-4-89706-751-3

1,980円（本体1,800円＋税）
在庫：なし

真核細胞のDNAはヒストンタンパク質により高度に凝縮されたクロマチン構造をとっています．転写因子がクロマチンDNAより遺伝情報を引き出す機構は長年の謎であったが，この問題を解く鍵となる因子群が最近クローニングされました．ヒストンアセチル化または脱アセチル化活性をもつこれらの因子群は，基礎分野においてはいうまでもなく，癌を含む種々の疾患との関連において，さらには薬剤のターゲットとして脚光を浴びています．

特集

ヒストンと転写制御
今，注目される転写機構の最先端

企画／中谷喜洋

<序にかえて>クロマチン／ヒストンと転写制御研究の現状【中谷喜洋】

高等真核生物におけるヒストンアセチル化酵素と転写制御【山内　淳／牧野泰孝】

転写制御におけるヒストンアセチル化の影響　最近の知見から【大羽玲子】

ヒストン脱アセチル化酵素とその阻害剤　新しいバイオプローブとしてのトリコスタチン／トラポキシン【吉田　稔／堀之内末治】

Madによる転写抑制とヒストン脱アセチル化酵素【椎尾　譲】

核内ホルモン受容体による転写制御　ヒストンアセチル化酵素，脱アセチル化酵素の役割【益見厚子／Jorge Blanco／尾里啓子】

白血病発症・造血細胞分化における遺伝子発現制御　ヒストンアセチル化を介した転写制御のメカニズム【北林一生】

トピックス

CURRENT TOPICS

カポジ肉腫関連ヘルペスウイルスがコードするケモカイン　HIV阻害と造血管作用【遠藤良夫／竹内康裕／佐々木琢磨】

リンパ系特異的造血前駆細胞の同定とその意義【赤司浩一／近藤元就】

チロシンリン酸化によるGタンパク質（Gq／11）の活性化【梅森久視】

お酒に強いのはチロシンキナーゼFynのせい？【宮川　剛】

連載

クローズアップ実験法

抗リン酸化ペプチド抗体の簡易作製法　タンパク質の特定部位のリン酸化を細胞内で可視化する【小迫英尊／後藤英仁／稲垣昌樹】

生命科学者になるための10か条

番外編ー生命科学は楽しい【柳田充弘】

バイオサイエンス研究の動向をさぐる

最優秀研究者とその研究分野だよワシントン【白楽ロックビル】

ラボレポート

You can do almost anything you want―David Baltimore研究室(Massachusetts Institute of Technology)【山梨裕司】

データベースホームページ活用ガイド

医療系のホームページアラカルト【大泉太郎／大平貴之／河瀬　斌】

研究室の小さな生きものたち

ナズナならぬシロイヌナズナ【塚谷裕一】

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【本書名】実験医学：ヒストンと転写制御
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