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ファージ療法の挑戦

Current challenges and future perspective of phage therapy
安藤弘樹
Hiroki Ando:Graduate School of Medicine, Laboratory of Phage Biologics, Gifu University/Venture Unit Engineered Phage Therapy, Astellas Pharma Inc.(岐阜大学医学系研究科ファージバイオロジクス研究講座/アステラス製薬株式会社Venture Unit Engineered Phage Therapy)
10.18958/7011-00001-0000151-00

細菌に感染するウイルスは「ファージ」とよばれる.このファージを使って細菌感染症を治療しようという「ファージ療法」が世界的な盛り上がりをみせている.100年近い歴史をもちながら,これまでほとんど見向きもされなかったファージ療法が,なぜいま再興しているのだろうか? われわれの身近に迫る薬剤耐性細菌感染症の問題と,急速に解析が進む腸内細菌叢と疾患の関連性について考えながら,ファージによる細菌感染症治療と疾患制御への取り組みを紹介したい.

ファージ療法(ファージセラピー),薬剤耐性細菌感染症,微生物叢(マイクロバイオータ),細菌叢,ファージカクテル,改変ファージ

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