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トランスレーショナル研究

とらんすれーしょなるけんきゅう

基礎研究と臨床研究を双方向性に結びつけることで,新たな診断や治療法の開発を効率的に行うプロセスを“トランスレーショナル研究”とよび,その重要性が叫ばれている.背景には,急速な発展を遂げた分子・遺伝子研究の新しい知見が,期待されていたほど臨床現場にスムーズに移行していないという実態があり,さらに生命科学分野の研究費の増額が難しいという観点から費用対効果を求めた研究,つまり臨床に直結する研究を重視せざるを得ないという状況もある.小動物専用のPET装置を用いることで臨床PET検査と同じプラットホームでの動物実験が可能となり,このトランスレーショナル研究に利用できると期待される.(実験医学増刊375より)

心不全のサイエンス

治療法開発をめざして心臓の謎を解く

坂田泰史/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです