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疾患多様性と微生物動態の複雑性を克服するための皮膚マイクロバイオーム研究

Skin microbiome research to overcome the diversity of disease and complexity of microbial dynamics
川崎 洋
Hiroshi Kawasaki:Laboratory for Skin Homeostasis, RIKEN Center for Integrative Medical Sciences 1)/Department of Dermatology, Keio University School of Medicine 2)/Laboratory for Developmental Genetics, RIKEN Center for Integrative Medical Sciences 3)(理化学研究所生命医科学研究センター皮膚恒常性研究チーム1)/慶應義塾大学医学部皮膚科2)/理化学研究所生命医科学研究センター免疫器官形成研究チーム3))
10.18958/7189-00001-0000366-00

近年のマイクロバイオーム研究により,各種疾患病態と微生物群とのかかわりが急速に解き明かされつつあるが,微生物を標的とした慢性疾患治療の実用化までにはいくつかの課題がある.疾患多様性と時系列データ収集を意識した臨床研究デザインと,オープンシステムモデルとしてのデータ解析,基礎研究での因果の検証を両輪で進めるデータ駆動型研究プラットフォームの構築と実践が,これら課題克服の一つの鍵として期待される.

皮膚マイクロバイオーム,アトピー性皮膚炎,多様性,ディスバイオーシス

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