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皮膚マイクロバイオームの獲得免疫への影響と炎症性皮膚疾患

The effects of skin microbiome on acquired immunity and inflammatory skin diseases
中島沙恵子
Saeko Nakajima:Department of Drug Discovery for Inflammatory Skin Diseases, Kyoto University Graduate School of Medicine(京都大学大学院医学研究科・炎症性皮膚疾患創薬講座)
10.18958/7189-00001-0000368-00

皮膚表面には細菌,真菌,ウイルスなどから構成される皮膚常在微生物叢(皮膚マイクロバイオーム)が存在し,免疫細胞とのクロストークを介して宿主の恒常性維持や感染防御に寄与している.尋常性乾癬患者の皮膚では皮膚マイクロバイオームのバランスの乱れ(ディスバイオーシス)が観察され,疾患の病態への関与が示唆されている.皮膚マイクロバイオームは,皮膚に定着することで宿主免疫細胞に影響を与え,皮膚の恒常性維持や,その後に誘導される炎症反応・感染応答に獲得免疫応答などを介して影響を与えている.

アトピー性皮膚炎,尋常性乾癬,黄色ブドウ球菌,カンジダ,獲得免疫応答

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