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皮膚微生物間のコミュニケーション黄色ブドウ球菌のクオラムセンシングと皮膚疾患

Skin microbial communications / Quorum sensing system in Staphylococcus aureus and skin disease
中川誠太郎,松岡悠美
Seitaro Nakagawa1)/Yuumi Matsuoka-Nakamura2):Department of Pathology, University of Michigan1)/Immunology Frontier Research Center, Osaka University2)(ミシガン大学病理学教室1)/大阪大学免疫学フロンティア研究センター2)
10.18958/7189-00001-0000369-00

われわれの皮膚の表面には,無数の微生物がコミュニティを形成し,宿主と共存している.微生物は互いの生存のためにさまざまな方法でコミュニケーションをとっており,その代表的なメカニズムが細菌が周囲の菌細胞の密度を感知して発動するクオラムセンシング/クオラムクエンチングとよばれるシステムである.本稿では,アトピー性皮膚炎の発症および病態の悪化にかかわっている黄色ブドウ球菌のクオラムセンシングシステムについて,皮膚炎への寄与のメカニズムを中心に,現在わかっている知見や将来への展望をまとめて紹介する.

皮膚微生物叢,黄色ブドウ球菌,クオラムセンシング,クオラムクエンチング,アトピー性皮膚炎

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