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耐性

たいせい

ある治療に対して,はじめから無効であることを初期耐性(de novo耐性),はじめ有効であったものが途中から無効になることを獲得耐性と言う.殺細胞性薬剤,分子標的治療薬,免疫療法のいずれにおいても認められる現象であり,その機序は多岐にわたる.抗PD-1抗体を例にとると,ネオ抗原が乏しいような場合に初期耐性が,PD-1以外のチェックポイント分子(TIM-3など)が遅れて発現してくる場合に獲得耐性が,おのおの観察される.(実験医学2019年12月号より)

がん免疫の効果を左右する 腫瘍血管と免疫環境

高倉伸幸/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです