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循環器疾患と細胞老化

Cardiovascular disease and cellular senescence
須田将吉,南野 徹
Masayoshi Suda1)2)/Tohru Minamino2):Mayo Clinic Robert and Arlene Kogod Center on Aging 1)/Department of Cardiovascular Biology and Medicine Juntendo University Graduate School of Medicine2)(米国メイヨークリニック1)/順天堂大学大学院医学研究科循環器内科2)
10.18958/6977-00001-0000032-00

虚血性心疾患や心不全,心房細動など多くの循環器疾患は加齢に伴い罹患率が上昇することが知られており,加齢はそのリスク因子としてあげられている.この原因として,細胞レベルの老化が関与しており,老化細胞除去治療(senolysis)はマウスモデルにおいて,動脈硬化や心不全をはじめとするさまざまな加齢関連疾患の発症を抑制し,寿命を延長することが報告された.これらの結果を受け,ヒトを対象にした臨床研究も開始されている.本稿では循環器疾患を中心にsenotherapyについて,これまでの報告と今後の展望を概説する.

senolysis,動脈硬化,血管機能,心不全

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