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呼吸器疾患における老化細胞の病理的役割

Pathological roles of cellular senescence in pulmonaru diseases
杉本昌隆,川口耕一郎
Masataka Sugimoto1)〜3)/Koichiro Kawaguchi1):National Center for Geriatrics nad Gerontology1)/Nagioya University Graduate School of Medicine2)/Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology3)(国立長寿医療研究センター1)/名古屋大学大学院医学研究科2)/東京都健康長寿医療センター3)
10.18958/6977-00001-0000033-00

細胞老化は古くから強力な細胞自律的がん抑制機構として機能することが知られていた.さらに近年の老化細胞除去モデルやsenolytic drugを用いた研究から,細胞老化が組織の老化や加齢性疾患の病態に関与することが明らかになった.このような老化細胞の作用には,senescence-associated secretory phenotype(SASP)を介した細胞非自律的な機能が関与すると考えられている.本稿では特に,肺組織の老化細胞と呼吸器の加齢性変化や病態とのかかわりについて,動物モデルを用いた解析から得られた知見を中心に概説する.

細胞老化,senolysis,呼吸器疾患,モデル動物

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