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senolytic drug開発の動向と展望

Development of senotherapeutic drug and its future
高杉征樹,大谷直子
Masaki Takasugi/Naoko Ohtani:Department of Pathophysiology, Osaka City University Graduate School of Medicine(大阪市立大学大学院医学研究科病態生理学)
10.18958/6977-00001-0000036-00

加齢や肥満,そして種々の疾患において,それらに伴うさまざまなストレスにより細胞老化が誘導され,老化細胞が生体内に蓄積していく.老化細胞の生体内における為害性を示す強力な証拠が次々に報告されていくなかで,わずか6年前に端を発した老化細胞除去薬(senolytic drug)の熾烈な世界的開発競争が展開しており,わが国からも卓越した研究成果が報告されてきている.本稿では,予防医学に革命を起こしうるsenolytic drug開発の潮流と現状,およびそのストラテジーと課題を簡潔に整理し,当該分野の展望を示すことをめざす.

細胞老化,senotherapeutic drug,senomorphic drug,senolytic drug

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