がん抗原
がんこうげん
腫瘍細胞に特異的に発現する抗原(がん特異的抗原)と,正常細胞と比較して腫瘍細胞に高発現している抗原(がん関連抗原)とに分けられる.腫瘍細胞に特異的な遺伝子変異の結果生じるがん抗原はネオ抗原とよばれる.主にHLA/ペプチド複合体としてTCRを介しT細胞によって認識される.近年の抗体改変技術の進歩から,細胞表面に発現する抗原もT細胞の標的抗原として応用されるようになった.(実験医学増刊3715より)
がん免疫療法の個別化を支える新・腫瘍免疫学
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです