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パターン認識受容体

ぱたーんにんしきじゅようたい

Janewayらは微生物特有(高等多細胞生物にはない)の分子をPAMPと名付けた.PAMPを認識する受容体をパターン認識受容体 〔pattern-recognition receptors(PRRs)〕 とよび,TLRsに代表される.一方,細胞質や核内にもPAMPの認識分子が存在しRLRs(RIG-Ⅰ,MDA5,LGP2),NLRs(NOD1,NOD2,NALP3など)などが同定されている.これらはTLRsとともにPRMs(pattern-recognition molecules)ともよばれる.種々のPRMsは特有のシグナル経路を活性化し,異なった細胞応答に至る.PRRsによるPAMPの重複認識は免疫応答を多様化し,ゆえに種々の免疫エフェクター細胞の誘導に深く関与する.(実験医学2009年9月号より)

がん免疫応答の分子機構

免疫抑制的がん微小環境の理解からがんワクチン・細胞療法の開発まで

河上 裕/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです