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COVID-19の病態におけるウイルス側の要因

Viral factors related to the pathology of COVID-19
浦木隆太,河岡義裕
Ryuta Uraki 1)2)/Yoshihiro Kawaoka 1)〜3):The Research Center for Global Viral Diseases, National Center for Global Health and Medicine Research Institute 1)/The Institute of Medical Science, The University of Tokyo 2)/School of Veterinary Medicine, University of Wisconsin-Madison 3)(国立国際医療研究センター国際ウイルス感染症研究センター 1)/東京大学医科学研究所 2)/ウィスコンシン大学マディソン校獣医学部3)
10.18958/7195-00001-0000430-00

新型コロナウイルスSARS-CoV-2の発生から約3年が経過したものの,SARS-CoV-2は変異を獲得しながら流行し続けている.われわれの研究室ではこれまで武漢で発生した初期のSARS-CoV-2から,オミクロン株に至るまでさまざまなSARS-CoV-2変異株について検証を行ってきた.特にオミクロン株出現後,臨床分離株を用いて,オミクロン株に分類される複数の系統の性状を,世界に先駆けて解析・報告してきた.本稿ではその一部の成果についてご紹介したい.また,COVID-19の重症化や大きな社会問題にもなっているCOVID-19後遺症(long COVID)について,ウイルス学の視点から議論する.

SARS-CoV-2,オミクロン株,動物モデル,病原性/重症化,後遺症

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