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Ⅰ型IFN経路を中心とした自然免疫とCOVID-19

The role of innate immunity, particularly type I IFN pathway, in COVID-19
網屋沙織,加藤保宏,熊ノ郷 淳
Saori Amiya/Yasuhiro Kato/Atsushi Kumanogoh:Department of Respiratory Medicine and Clinical Immunology, Graduate School of Medicine, Osaka University(大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学)
10.18958/7195-00001-0000427-00

自然免疫系はさまざまな受容体を通して病原体を認識し,それぞれのシグナル分子を介して病原体の排除や感染細胞の除去,獲得免疫の活性化などを行っていく.抗ウイルス応答の中心的役割を担うのがⅠ型インターフェロン(Ⅰ型IFN)であり,COVID-19が重症化する原因の1つとしてⅠ型IFN応答の低下があげられている.本稿では,SARS-CoV-2がどのように自然免疫系に認識されるのか,なぜ感染者のⅠ型IFN応答が低下するのか,そしてmRNAワクチンに期待される自然免疫系への効果について概説する.

Ⅰ型IFN,ISGs,trained immunity,mRNAワクチン,エピジェネティクス

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