溶液が均一に混じり合わず,水と油のように2相に分離する現象で,相分離して球状になった集合体は液滴(コンデンセートまたはドロプレット)とよばれる.液滴は,内部の分子の相互作用が変化すると,相転移を起こしゲルやアミロイドなどの固体状態になる.(実験医学増刊4215より)
“情報”から“マテリアル”へ ノンコーディングRNA研究
機能分子としてのRNAを見つけ、知り、創薬に使う新時代
タンパク質やRNA間の弱く多様な相互作用で成り立つLLPSを介して,「膜をもたないオルガネラ」を形成,動的な融合・分離を行い,さまざまな生体機能に関与している.TDP-43ではストレス顆粒が代表的である. (実験医学増刊4112より)
いま新薬で加速する神経変性疾患研究
異常タンパク質の構造、凝集のしくみから根本治療の真の標的に迫る
均一な溶液が,熱力学的に安定な2相に分離する現象.液-液相分離により溶質が一方の相に濃縮されて液滴(liquid droplet)が形成される.細胞内では,この液-液相分離が駆動力となり,タンパク質やRNAなどが濃縮されて核小体やストレス顆粒などのメンブレンレスオルガネラが形成される.(実験医学増刊4112より)
いま新薬で加速する神経変性疾患研究
異常タンパク質の構造、凝集のしくみから根本治療の真の標的に迫る
分子が均一に分散した1つの液相が,複数の液相に分離する現象のこと.細胞内ではタンパク質や核酸が液-液相分離することが知られており,その結果形成される液滴は膜のないオルガネラとして細胞内で多彩な機能を担っている.(実験医学2021年8月号より)
液-液相分離と選択的オートファジー実験医学2021年8月号均一な溶液が複数の液相に分離する現象.水と油が混ざることなく2つの相に分離することもこの現象の1つ.細胞内には,膜をもたず液─液相分離により形成される細胞小器官が多数存在することが報告されている.(実験医学増刊3912より)
がん微小環境に1細胞レベルで挑む
技術革新で見えてきた腫瘍内の細胞と免疫応答の多様性、がん悪性化・治療抵抗性の鍵
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです