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自然リンパ球

しぜんりんぱきゅう

主に粘膜組織において発見された抗原受容体をもたない(必要としない)リンパ球であり,粘膜バリア機能の維持や感染初期応答などの粘膜免疫における役割が報告されている.リンパ球系共通前駆細胞(common lymphoid progenitor:CLP)を起源とし,さまざまな転写制御によって分化する.現在,ILCは機能的な観点からILC1,ILC2,ILC3に分類されている.NK細胞はILCであるが,細胞傷害活性をもつ点でILC1〜3とは区別されている.(実験医学増刊3715より)

がん免疫療法の個別化を支える新・腫瘍免疫学

河上 裕/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです