ヒトの消化酵素により消化されず，腸内細菌によって代謝される食品中の成分．野菜，果物，全粒穀物，海藻などに多く含まれる．腸内細菌は，プレバイオティクスを基質として増殖したり，宿主に有用な物質を産生したりする．（実験医学増刊435より）

骨格筋の老化によるサルコペニア　その理解と戦略

筋生物学を超えた総合知で、運動・栄養・創薬による介入をめざす！

武田伸一／編

宿主が分解・吸収できずに大腸まで到達し，腸内細菌に利用されるオリゴ糖や食物繊維．腸内細菌叢を健康的なバランスに改善することで，宿主の健康維持・増進に役立つと考えられる．（実験医学2023年5月号より）

消化管の有用な細菌を選択的に増殖させる，あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで宿主の健康に有益な効果をもたらす難消化性食品成分．オリゴ糖や食物繊維の一部などが該当．（実験医学増刊407より）

栄養・代謝物シグナルと食品機能

転写、エピゲノムの制御から代謝性疾患の治療・予防に向けて

亀井康富／編

マイクロバイオームの栄養源となり，ヒトに有益な作用をもたらす食品成分のことである．代表例として可溶性食物繊維や難消化性デンプンなどがあげられる．（実験医学2021年6月号より）