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体細胞突然変異

たいさいぼうとつぜんへんい

AID(活性化誘導シチジンデアミナーゼ)の酵素活性を介した,免疫グロブリン可変領域DNA突然変異.体細胞突然変異の結果,多くのB細胞は抗原への反応性が低下するが,一部のB細胞では抗原に対するより高い親和性を獲得する.低親和性B細胞はアポトーシスで死滅する一方で,高親和性B細胞は他のB細胞との競争に打ち勝って濾胞樹状細胞上の抗原結合とT細胞との相互作用によって選択的に生存する.この現象を親和性成熟という.高親和性B細胞は記憶B細胞もしくは長寿命プラズマB細胞に分化することで免疫記憶に関与する.(実験医学増刊4212より)

ヒト疾患と免疫細胞サブセット

解像度をあげて見えてきた病態を規定する疾患のキープレーヤーと治療戦略

上野英樹,吉富啓之,熊ノ郷 淳/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです