tTAを改変することで,通常状態ではDNA結合能をもたないrtTA(reversed-tTA)が作出された.tTAとは逆で,Tetを添加する(Tet-ON)ことで標的配列に結合し,転写を活性化する.Tetのアナログであるドキシサイクリン(Dox)はrtTAと親和性が高いため,誘導にはDoxが用いられる.TET-OFFと比べ,遺伝子誘導が速やかに行える一方,細かな発現量の制御が難しい.