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神経回路再編機構とリハビリテーション:脊髄損傷後の手指機能回復と神経回路再編

Neural mechanism of circuit reorganization and neuro-rehabilitation:Recovery of hand functions after spinal cord injury and reorganization of neural circuits
當山峰道,伊佐 正
Takamichi Tohyama1)2)/Tadashi Isa3):Institute of Neuroscience, Newcastle University1)/ Department of Rehabilitation, Faculty of Medicine, Keio University2)/ Division of Neurobiology and Physiology, Graduate School of Medicine, Kyoto University3)(ニューカッスル大学神経科学研究所1)/慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室2)/京都大学医学部・大学院医学研究科神経生物学分野3)
10.18958/6421-00001-0001230-00

大脳皮質運動野の信号が皮質脊髄路を通って脊髄の運動ニューロンへ直接伝達される経路が進化の過程で現れたことが,ヒトを含めた高等霊長類が手指の巧緻性を獲得した原因であると一般に考えられてきた.しかし,この皮質脊髄路が中部頸髄で損傷された後でも,巧緻運動が非常によく回復することが明らかになった.われわれは,ウイルスベクターを使った最新の経路選択技術を用い,脊髄固有ニューロンとよばれる脊髄内の介在ニューロン系が皮質脊髄路損傷後の巧緻運動の機能回復にかかわることを明らかにした.

リハビリテーション,可塑性,脊髄固有ニューロン,精密把持運動,サル

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