スマホで読める実験医学
550円

脊髄損傷と自律神経-臓器-免疫連関

Brain, organs, and immune interaction in spinal cord injury
上野将紀
Masaki Ueno:Department of System Pathology for Neurological Disorders, Brain Research Institute, Niigata University(新潟大学脳研究所システム脳病態学)
10.18958/6421-00001-0001227-00

脊髄損傷では,自律神経系の障害により,さまざまな臓器・器官の異常を引き起こす.なかでも生体防御と組織修復に重要な免疫システムは,ダメージを受けた神経や臓器の異常にともない変容する.免疫系の異常は,感染症への抵抗性を弱め,組織の修復,ひいては神経回路の再建,機能の回復過程へも影響をおよぼすと考えられる.生体システムを回復するには,病態を理解するとともに,自律神経の回路を再建する方法論の確立が求められる.

自律神経-臓器-免疫連関,自律神経過反射,回路の再編,免疫器官の変容,組織修復

この記事は有料記事です

(残り約7,800文字)

  • 【スマホで読める実験医学】脊髄損傷と自律神経-臓器-免疫連関
    550円